Pico について
Pico は Markdown 記法で 記述されたテキストファイルを作成して、 それをサイトにアップロードするだけでページを生成する 非常にシンプルな PHP ベースの CMS(Content Management System) です。
これが Pico が「フラットファイル CMS 」であるゆえんです。
CMS と言っても、同じ PHP ベースで動作する WordPress のように バックエンドに別途データベースが必要であったり、 コンテンツ管理のための強力な機能が用意されているわけでもありません。
当方では以前から、テキストファイルをアップロードするだけで、 ブログを生成できる blosxom という CMS を使って サイトコンテンツを公開しています。
この Pico と blosxom は、 PHP ベースと Perl ベースという違いはありますが、 以下の点で非常に酷似しているツールです。
- 生成されるページの外観は「テーマ」( blosxom の場合は「フレーバー」と呼びます)を 作ることで変更できます。
- 「プラグイン」を作成することで機能を追加していくこともできます。
- コンテンツおよびプログラムはすべて可読性のあるファイルで構成されるので、 メンテナンス、バックアップなどが非常に簡単です。
まだまだマイナーなツールでバグもあったりしますが、 blosxom と同じく、サイトコンテンツと一緒に育てていく、 Pico はそんな CMS だと感じるので、これからじっくりと使っていこうと思います。
動作環境
Pico を動作させるためには 5.3 以上の PHP が動作している必要があります。
Apache の mod_rewrite モジュールがロードされていることを前提とした .htaccess ファイルがダウンロードしたファイルに含まれていますが、 それほど難しい内容ではなく、これと同じことができるのであれば、 おそらく Nginx や Lighttpd でも 動作するものと思われます。
Pico Documentation
Pico を使うにあたって、まずは Pico のホームページにある 「 Pico Documentation 」 を読んでみることをおすすめします。 全文英語ですが、さほど難しい表現はされていませんし、長文でもないので時間をかければ何とかなります。
英語が苦手な方のために、英語が落第点レベルの人間が意訳したものですが、 日本語訳を こちら にご用意しました。よろしかったら(あくまで参考までに)ご覧下さい
インストール
上記の動作環境を満たした環境であれば、 Pico のドキュメントにあるように、 「ダウンロードしてチン(解凍)してアップロードする」だけで動作します。
初期設定
Pico の初期設定はアップロードしたディレクトリの直下にある config.php を編集することで行います。
この config.php のもとファイルは、、 設定できる項目がコメントアウトされた以下のようなファイルです。
<?php /* // Override any of the default settings below: $config['site_title'] = 'Pico'; // Site title $config['base_url'] = ''; // Override base URL (e.g. http://example.com) $config['theme'] = 'default'; // Set the theme (defaults to "default") $config['date_format'] = 'jS M Y'; // Set the PHP date format $config['twig_config'] = array( // Twig settings 'cache' => false, // To enable Twig caching change this to CACHE_DIR 'autoescape' => false, // Autoescape Twig vars 'debug' => false // Enable Twig debug ); $config['pages_order_by'] = 'alpha'; // Order pages by "alpha" or "date" $config['pages_order'] = 'asc'; // Order pages "asc" or "desc" $config['excerpt_length'] = 50; // The pages excerpt length (in words) // To add a custom config setting: $config['custom_setting'] = 'Hello'; // Can be accessed by {{ config.custom_setting }} in a theme */
最低限サイトタイトルくらいは変更が必要かと思いますので、
たとえば $config['site_title']
の行だけをコメントブロック外にコピーして値を設定すれば、
サイトの名称(タイトル)の設定を行うことができます。
カスタマイズ
Pico のカスタマイズでは、テーマを変更することで見栄えを変更したり、 プラグインを導入、もしくはオリジナルに作成することで機能を追加していくことができます。
テーマ
Pico の外観(デザイン)はテーマを作成することで変更することができます。
プラグイン
Pico の機能はプラグインを追加することで拡張していくことができます